2024年06月24日
【青森】千年の秘湯「蔦温泉旅館」で彼とゆっくり過ごす癒しの旅
都会で働くカップルは、忙しくてすれ違いがち。たまに会っても何だか会話が弾まないなら、慌ただしい毎日に、2人の心と体が凝り固まっているのかもしれません。そんな時には思い切って2人で自然の中に逃げ込みましょう。逃避先は青森の奥座敷にある「蔦温泉旅館」。ブナの森に囲まれひっそり佇む一軒家は、多くの文人に愛された歴史を持ち、日本でも珍しい「源泉湧き流し」の秘湯を楽しむことができる旅館です。森の中でゆったりと過ぎる時に身をまかせて、心と体をほぐしていけば、2人の間に流れる時間も滑らかになりますよ。
彼も自分も仕事に追われる日々。何とか時間を見つけて彼と会っても、心に余裕が足りないせいか会話もどこかぎこちなく、不安を感じることってありませんか。そんな時は思い切って都会での日常を離れ、自然の中で心と体を解放させましょう。きっとお互いの関係を見つめ直すいい機会になるはず…。
そんな2人におすすめなのが青森の奥座敷にある神秘境「蔦温泉」。十和田樹海と呼ばれ、ブナの原生林森が生い茂る「蔦七沼」に囲まれるようにひっそり佇む「蔦温泉旅館」は、”千年の秘湯”と名高く、日本でも珍しい「源泉湧き流し」の温泉をもつ老舗の旅館です。タイムトリップしたかのような懐かしい雰囲気の館内で、時の流れをゆっくりと感じるひと時は、都会に疲れた2人の心をそっと癒してくれますよ。
「蔦温泉旅館」は南八甲田の中腹に佇む一軒宿。新青森駅・青森駅から車で1時間30~40分ほど。彼とのドライブを楽しみながら向かえます。青森駅や十和田湖温泉郷バス停からは無料送迎(青森駅は迎えのみ)もありますよ。大正7年に建造された本館は、現在も正面玄関・客室として使用されています。温泉の歴史はさらに古く、平安時代の久安3年(1147年)には湯治小屋がこの地にあったそうです。大自然と人の営みが調和した悠久の歴史を感じる旅館での滞在に、何だかわくわくしてきますね。
※2020年3月時点の情報です。
公式詳細情報
宿まではブナの森の中を森林浴をしながらのドライブがおすすめ。都会とは全く違った景色に自然と会話も弾みます。近隣には「奥入瀬渓流」や紅葉が特に有名な「蔦七沼」といった散策スポットもあるので、のんびり2人でお散歩すればお互いの意外な一面が見つかるかもしれませんね♪
奥入瀬渓流の詳細情報
蔦七沼の詳細情報
本日のお宿「蔦温泉旅館」に到着。趣のある暖かな雰囲気の玄関が、2人を迎え入れてくれます。正面玄関がある本館は大正7年に建造されたものが、今でもそのまま使われています。
派手さはないけれど、懐かしく落ち着いた雰囲気の館内は、都会で疲れた2人の心には何よりの癒しになるはず。さあ、ここから2人だけの静寂な時間が始まります。
木々の葉がこすれ合う音、鳥のさえずり、華美を感じない落ち着いた館内。都会の喧騒とは正反対の雰囲気に、まるで時が止まってしまったよう。
大正時代から刻まれた時を肌で感じられる本館のお部屋から、蔦温泉の歴史を感じさせつつもモダンな雰囲気もある特別室まで、様々なタイプのお部屋があります。どのお部屋も落ち着いた趣とそれぞれの個性があるので、2人の好みにぴったりのお部屋を選びましょう。
本館特別室「桂月の間」は、この地をこよなく愛した文豪「大町桂月」の名を冠した最高級客室。他の客室と少し離れた部屋で、桂月の愛したこの地の時間をゆっくりと味わうことができます。歴史を感じるお部屋ですごすなんて、大人カップルならではの贅沢な楽しみですね♪
西館は、モダンな造りでありながらどこか懐かしさやぬくもりを感じさせる暖かな雰囲気。廊下を歩いているだけでも何だか気持ちが安らいできます。特別室「ななかまど」は蔦温泉旅館で初めての洋室の客室。洋室でありながら、老舗旅館らしい気品と重厚感を味わう事ができます。洋室派の方におすすめです。
「蔦温泉旅館」では珍しい温泉体験ができます。それは「源泉湧き流し」というもの。源泉が建物の真下にあるため、空気に触れていない新鮮な温泉が湯船の底板からぷくぷくと湧き上がってくるんです。これを「源泉湧き流し」と言うのだそうですよ。”新鮮な温泉”なんて、何とも気持ち良い響きですね。たっぷり浸かって、日々の疲れを一掃しましょう。
せっかく来たのだから、全てのお風呂を楽しみましょう。「久安の湯」は男女入れ替え制で浴室には大町桂月の詠んだ和歌が飾られています。桂月の過ごした歳月を思い浮かべながら湯浴みすることができますよ。
お次は文人「井上靖」が蔦温泉の雰囲気を「泉響颯颯(せんきょうさつさつ=泉の響きが風の吹くように聞こえてくる)」と詠んだことから命名された「泉響の湯」。かつて湯治棟専用の浴場だったものを改築した、広々とした開放的な浴室が自慢です。どちらも平安時代から続く源泉。悠久の時を感じながらじっくりと浸りましょう。せっかく彼と来たのに男女別ではちょっと寂しい、という人には現地予約制で「貸切風呂」もありますよ♪
最高級の温泉をゆっくり楽しんだあとは、あづまし処「楓の間」(休憩処)で一休み。窓一面に広がる風景を眺めながら2人でのんびり過ごしましょう。
多くの文人に愛された「蔦温泉」。中でも大町桂月は蔦温泉をこよなく愛し、紀行文で十和田の名を全国に知らしめました。辞世の句「極楽へ越ゆる峠の一休み 蔦の出湯に身をば清めて」が墓前に刻まれています。
文豪の愛した空間で思いを馳せながら静かに読書、なんて贅沢な時間の使い方もいいですね。初めて見る彼の読書をしている真剣な表情に改めてドキッとしたり…。
お食事は落着きのあるレストランで青森県産を中心とした旬の食材を使ったお料理が楽しめます。夕食は料理長自慢の会席料理。朝食はバンケットスタイル。大自然の中、季節を感じるお料理で体の内側から健康に。
「そういえば、彼と最後にゆっくりと食事をしたのっていつだったっけ・・・」日々の忙しさに、せっかく食事をしても落ち着いてお互いの将来の話をする時間なんてろくに取れない、なんて思っている人も多いのではないでしょうか。おもてなしを受けながら食べるおいしいお料理は、きっとお互いのことを見つめ直す会話のきっかけになるはず。
せわしなく流れていく都会での日常。同じ時間のはずなのに、自然の中では時間の流れの感じ方がまるで違いますよね。「蔦温泉旅館」は大正時代に建てられた当時のまま時が止まっているかのようで、より一層ゆったりとした時間を感じながら過ごすことができます。そんな空間で彼と2人きりで過ごせば、心も体も癒されること間違いなし。温かな雰囲気のお部屋で、窓の外の景色を眺めたり、静かに語り合ったり。何か特別なことをするわけではないけれど、都会では体験できない豊かな時間を過ごせば、きっと2人の間に流れる空気も柔らかにほぐれていきますよ。
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