疲れた心身には「プチ湯治」が必要◎1泊2日でリフレッシュできるおすすめ宿7選／全国

時間に追われ、情報に囲まれ、なんだか落ち着かない日々に少し疲れていませんか？休日も予定があったり、家にいてもSNSをチェックしたり。手軽に気分転換はできるけど、たまに精神的に疲れちゃうこともありますよね。何もしないことは簡単なようで難しい。だけど、都会の喧騒から離れてぼーっとする時間は、心身のリフレッシュだけでなく、自分と向き合う大切な時間になりますよ。

湯治は元々、身体に不調のある人が、治療を目的に温泉地に長期滞在するために行われるものです。現代を生きるわたしたちは、目に見える不調はなくても心には疲れが溜まっているはず。けれど働いていると、本格的な湯治みたいに長期のお休みをとって…というのはできませんよね。そんなあなたには週末を利用した「プチ湯治」がおすすめ◎効能豊かな温泉にゆっくり浸かり、「何もしない時間」を過ごし、疲れや悩みをすっきりさせましょ。

湯治で有名な温泉地は全国にあります。また最近では、古風な湯治宿だけでなく、本格的な食事を楽しめたり、おしゃれな雰囲気が自慢だったりする宿も増えているんですよ。治療と聞くと少し緊張してしまうけれど、肩の力を抜いて心のリフレッシュを目的に「1泊2日」のプチ湯治で癒される旅に出かけましょ◎今回は全国にあるおすすめの湯治宿をご紹介します。

「養生館はるのひかり」は、箱根湯本の竹林の中に佇むお宿です。身体を労わる養生の宿なので、館内は禁煙、門限は21時などさまざまなルールがあります。それだけ自分の身体や心と向き合う環境が整っているんです。都内からも気軽に行ける距離なので「あ～しんどい」って思ったときに気張らずに行きやすいのが嬉しいですね。

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温泉の大浴場は源泉かけ流し。浴槽は仕切られていて、熱湯とぬる湯2つの温度に分けられています。自分に合った温度でゆっくりと浸かれるので、湯治の効果を実感することができるかも。春から秋にかけては窓が取り外されているので、半露天風呂として気持ちのいい風を感じながら浸かって、清々しい時間を過ごしてくださいね♩

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客室は2人部屋が主ですが、1人で泊まれるお部屋も用意されています。このお部屋は最上階に位置しているので、テラスから望む絶景を楽しんだり、読書や日光浴をしたり、気持ちのいい「何もしない時間」が過ごせそう◎あえてテレビや携帯電話はオフにして、自然が生み出す音に耳を傾けてみましょ。

夕食はお野菜中心のお料理をいただくことができます。100％無農薬栽培の地元野菜を生かしたシンプルな味付けは、身体にやさしく染み渡ります。主食は消化吸収のいい天日干しの玄米です。時間をかけてゆっくりと噛み締めてみると、お米がもつ甘みが口の中に広がります。今まで気づくことのなかった本来のうまみを教えてくれる、身体にも心にもやさしいお料理を堪能しましょ♪

岐阜の山奥、奥飛騨にある「湯元 長座」。東京から新幹線で5時間弱の自然あふれるこの地だから、都会で暮らしていると忘れてしまいがちなことに気づくことができる。四季の移ろいによって変わる山々、夜空に輝く星、鳥や虫のさえずり、ここ奥飛騨には都会にはない時間の流れと暮らしがあります。静かでゆったりとした時間を過ごしてみませんか？

自然あふれる露天風呂は四季や天候によって表情を変えます。夏の瑞々しい緑、冬の一面に広がる銀世界など、季節ごとに訪れたくなりますね♪こちらでは「大自然の恵みである源泉に末永く感謝する事を何より大事と想い、温泉に入るという温泉元来の利用文化を大切に守って行く」という考えがあるのだそうです。自然の恵みに感謝して、本物の温泉を全身で感じましょ。

こちらの「かわら湯」は宿に4ヵ所ある温泉の中でも一番人気なんだそうです。木々に囲まれたかわらの中にあるまさに秘境のような空気感に、心が整います。ここを知らずして温泉を語れないといっても過言ではない、と言われるほど一度入ると忘れられない温泉。近くを流れる川のせせらぎに癒されながら、ホッとするひとときを。

ここでは料理人自らが育てた地野菜を使ったお料理を堪能できます。 水も空気もきれいな奥飛騨で育った山の幸は新鮮で濃厚な味がするのだそうです。お箸が止まらなくなりそうですね♪お料理は季節や天候によって変わるので、一期一会のメニューも楽しみのひとつ。旅が終わったあと、ふとした瞬間に「またあそこに行きたいな…」そう思える宿に出かけませんか？

「季譜の里」は岡山県の湯郷温泉にあります。湯郷温泉は1200年以上の歴史をもつ、美肌の湯として有名な湯治の里。宿には近くの山々に咲いている季節の花が生けられており、彩り豊かで優雅な空間です。お花の美しさを堪能しましょ♪客室は木を基調とした和のデザインで、ゆるりとした時間を過ごせそう。

客室はいくつかタイプがありますが、おすすめは露天風呂付客室です。好きなときに誰もいない空間でほっと一息つける至福。風を感じ、草木を愛で、毎日がんばっている自分に「お疲れ様」と言ってあげましょ◎

泉質はお肌にやさしい弱アルカリ性のNaCa塩化物泉なので、敏感肌の人も安心です。身体に付着する小さな泡が全身をあたためてくれます。治癒力も高いので切り傷やすり傷にも効果があり、お肌もすべすべに♡美肌の湯の効果を求めて、2回・3回と入浴する人も多いみたいです。

湯郷温泉は瀬戸内海と日本海の中間の山間に位置します。なので、瀬戸内海と日本海でとれる海の幸はもちろん、山の幸まで贅沢に楽しむことができるんです♪四季折々の旬の食材がふんだんに織り込まれたお料理は季節を問わず魅力的。温泉にお食事にお花、どこにいても癒しのひとときを送れる宿で「何もしない時間」を過ごしませんか？

「YUMORI ONSEN HOSTEL(ゆもり温泉ホステル)」は福島県の土湯温泉郷にあります。湯治と聞くとレトロなイメージを抱くかと思いますが、こちらは海外のホテルのようなお洒落なデザインなんです。古き良き温泉文化を守りながら現代的にリノベーションされており、老若男女問わずくつろげる空間です。ラウンジではコーヒーやクラフトビールも楽しめるので、湯上りにホッと一息ついてお休みすることができますよ◎

古いものも生かすリノベーションらしく、大浴場は当時の姿を復活させた空間なのだそう。レトロな雰囲気もありながら、清潔感はしっかりとあるので安心です。1400年以上の歴史がある土湯温泉の泉質はアルカリ性で、すべすべのお肌にしてくれるので美容効果も◎広々とした浴槽で思いっきり手足を伸ばして疲れを癒しましょ。

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一目を気にせずゆっくり休みたいという人には、3つある貸切風呂の利用がおすすめです◎なかでも檜の露天風呂は気持ちのいい風を感じながら、思う存分「何もしない時間」が堪能できます。腕を伸ばしたり、足をマッサージしたりして、疲れで凝り固まった身体をゆるめてあげましょ。

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客室は一般的な和洋室から、近年話題のドミトリーまで完備◎女性専用のドミトリーもあるので1人で宿泊する場合も安心ですね。狭いかな…と不安になるかもしれませんが、何度も温泉に浸かって、ラウンジで読書したり、コーヒーを飲んだりしていたら、あっという間に時間は過ぎてゆくはず。小さい窓から入るベッドスペースは、まるで秘密基地のようでわくわくします♪

「板室温泉 大黒屋」は、「保養とアート」がコンセプトの、大自然に囲まれながら芸術と触れ合えるホテルです。館内のいたるところにアート作品が飾られ、2008年には菅木志雄さんの作品が常設された「倉庫美術館」が開かれました。毎朝10時からは、スタッフの方が案内もしてくれるみたいですよ。アート好きにはたまらないですね♪

客室にももちろんアート作品が飾られています。主張するわけでもなく、その場にさりげなく馴染んでいて、心にスーッと入ってきます。全客室が南向きなので太陽の光が気持ちよく差し込んでくるのも嬉しい♩自然が生み出す音色しか聞こえない、都会とは違う時間の流れ方を感じて「何もしない時間」を過ごしてみましょ。

板室温泉は古くから薬湯として親しまれてきた身体にやさしい泉質です。40℃前後とぬるめの源泉かけ流しなので、長い間浸かることができ、身体を芯からじんわりとあたためてくれます。目前に広がる山々の景色もアートのひとつ。その時にしか見られない景色はきっと、あなたに癒しをプレゼントしてくれますよ。

温泉でしっかり身体を癒したあとは腹ごしらえ。その土地のものをその土地でいただく幸せ。古来より日本の食卓で親しまれてきた「ごま・まめ・こんぶ」や、旬の食材をつかったやさしいお料理が並びます。身体の中からきれいになれば、自然と心も元気になれるはず。アートを楽しめて、身体も心も健康になるここにしかない空間を味わってみませんか？

大自然に囲まれ情緒あふれる佇まいの「四季の宿 みちのく庵」。周囲にあるのは木々だけなので、都会にはない静寂がわたしたちを包み込んでくれます。さらに客室は10室のみなので、ほかの人の気配をあまり感じることもなく、よりプライベートな時間を大事にして過ごすことができますよ。みちのくの風土ならではの素朴であたたかい空気に触れて癒されましょ♪

鎌先温泉(かまさきおんせん)は昔から「みちのくの薬湯」として知られており、そのやわらかな泉質は切り傷によいと言われています。肌触りもよくなめらかなので、お肌にやさしく触れてくれますよ。山奥だからこその空と山々がつながった景色はとっても素晴らしいので、時間を忘れて何もせずに、ただぼーっと眺めてみましょ。

宮城県は食材の宝庫。こちらでは、野菜やお米などの食材は地元の農家さんにお願いしているんだそうです。肉や魚も宮城県をはじめとした東北から取り寄せているので、いつでも新鮮な食材を堪能できますよ◎四季折々の食材を使った懐石料理は絶品なので、一箸一箸に幸せを感じるはずです。

客室は心やすらぐ和のデザインです。見渡す限り緑が広がり、まるで森に抱かれているよう。窓辺の椅子に座って、時間によって表情を変えていく景色を見つめていたくなります。疲れたときは疲れたって言ってもいいし、無理して笑わなくてもいい。そう語りかけてくれているようで、心のコリがじんわりとほどけていくかも。心のデトックスが叶う場所、みちのくに出かけてみませんか？

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600年の歴史を誇る長門湯本温泉にある「別邸 音信(おとずれ)」。和の香りただようモダンなデザインが豊かな自然と調和し、リゾート感を演出しています。館内はウォールナットなどの色の濃い木材が使われており、上品な高級感も◎低層で横に大きく広がった造りなので、空気が抜ける開放的な空間を楽しむことができますよ。

大浴場は石造りの内湯と、檜の露天風呂付きです。ここも内湯と外湯が1つの空間で繋がっていて開放的で、風が気持ちよく抜けていきますよ。泉質はお肌にやさしいアルカリ単純泉なので湯治にぴったりなんです。朝・昼・夜で光の入り方が変わるので何度もお風呂に来たくなります♪

たった18室しかない客室も和モダンで豪華なデザインです。畳や和柄に「コルビュジエ」をはじめとする世界的な名作家具を合わせるというモダニズムあふれる空間。こんなお部屋でゆっくり過ごせば、非日常を味わえてリフレッシュできそう。専用の露天風呂も付いているので、大浴場では体験できない自分だけの特別な時間を過ごしましょ。

「レストラン雲遊」でいただくお料理は、新鮮な素材を生かした薄味の味付け。その土地でとれたものを、その土地の料理法で、その土地で食す、という「三土料理の哲学」を基本にしているんだそうです。美味しいものを食べて、温泉で癒されて、お部屋でゆっくり休む。高級感はあるけれど、やわらかい時間の流れる別邸が、あなたにとって何度も訪れたくなる場所になりますように。

なんだか最近お疲れ気味…って人は1泊2日で「プチ湯治」の旅に出かけませんか？自然豊かな場所でのんびり、何もがんばらないで過ごしましょ。温泉に何度も入って、自然に癒されて、お部屋でぐっすり眠って…。そんな極上の「何もしない時間」を過ごせば、身体も心もリフレッシュして月曜日から気持ちのいいスタートが切れるかもしれません♪