ホテル選びも「SDGs」に注目。京都のおしゃれでサステナブルなホテル7選

ここ数年でよく耳にするようになった「サステナブル」や「SDGs」「エシカル」という言葉。いま世界が目指す「サステナブルな社会」とは、地球環境問題や社会の課題を解決し、未来までずっと続く持続可能な社会のことです。そんな社会の実現に向けて世界中で掲げられたのが、「SDGs」という17の行動指針。その指針の中には、生産者や消費者の観点で人や環境を大切にするといった「エシカル（＝論理的）」な取り組みも含まれています。

具体的には、プラスチックやごみの削減、フェアトレード商品を使うなど、地球にも社会にも人にもいい選択を積み重ねることが、SDGsの第一歩。サステナブルやエシカルは、すべての生物が心地よく暮らせる世界を創るための取り組みとして、世界的に注目されています。

出典：

そんなSDGsの取り組みに参画しようと思っても、個人だとできることが限られてしまいますよね。そんなときは、SDGsやサステナビリティを意識した「エシカルなホテル」に宿泊するのもおすすめです。エシカルなホテルを選択するだけで、環境保護活動や地域の活性化に貢献できるだけでなく、自分の新しいライフスタイルを見つけられるかもしれません。

出典：

SDGsの活動が進む「京都」にはエシカルなだけでなく、おしゃれですぐにでも泊まりたくなるホテルや宿がたくさんあるんです。そこで今回は、京都のおしゃれでエシカルなホテルをご紹介します。環境にやさしいおしゃれなホテルを選んで、最高に心地よいホテルステイを過ごしましょ♩

出典：

京都河原町駅から徒歩約2分、観光にも好アクセスの場所に位置する複合型商業施設「GOOD NATURE STATION(グッドネイチャーステーション)」。その4～9階に位置するのが「GOOD NATURE HOTEL KYOTO(グッド ネイチャー ホテル キョウト)」です。

出典：

サステナブルな取り組みを多く取り入れ、環境や健康に配慮した建物が認定される「WELL認証」をホテルとして世界で初めて取得しています。ロビーのある4階の中庭は、京都の植生を再現した壁一面のグリーンウォールと枯山水の庭園が広がり、京都の中心地でありながら自然を感じられる心地のよい空間。京都らしい美しい風景に心が和みます。

出典：

客室は3つのスイートルームに加え、デラックス、スーペリア、スペシャルルームなど種類豊富に備わっており、旅のスタイルに合ったお部屋を選択できます。室内は、天然木を基調とした温かみのある空間。天然素材にこだわり、経年変化をじっくりと味わうのも、サステナブルな取り組みのひとつです。またWELL認証で高く評価された「快眠照明システム」が快適な眠りと目覚めを与えてくれるので、寝起きもスッキリ♪

出典：

特別なコンセプトに合わせたスペシャルルームでは、本来数週間で廃棄されてしまう花をドライフラワーにして飾り付けた、フラワールームも選べます。色鮮やかなドライフラワーの装飾があちこちに施され、どこを見てもフォトジェニック。キレイな花に囲まれた夢のようなお部屋に泊まれば、気分もハッピーになること間違いなしです◎

出典：

資源保護の観点から、客室に歯ブラシやヘアブラシの用意はなく、使い慣れたものを持参することを推奨しています。タオルは100％オーガニックコットン、バスアメニティはオリジナルブランド「NEMOHAMO(ネモハモ)」が手がける植物由来のものが用意されるなど、アメニティへのこだわりを感じます。また、客室にはウェルカムスイーツとしてフェアトレードの有機カカオで作った「RAU(ラウ)」のチョコレートやカカオティーが用意されており、手にするもの一つひとつに環境や人へのやさしさを感じることができますよ。

出典：

1階の「ERUTAN RESTAURANT/BAR(エルタン レストラン/バー)」は、健康でいいものを楽しく取り入れるという「GOOD NATURE」スタイルのお店です。野菜中心のメニュー構成で、素材と調理法にこだわったシンプルなお料理を楽しめます。メニューの監修は、日本人オーナーシェフで初めてミシュラン一つ星を獲得した徳吉洋二シェフ。モーニングからランチ、カフェやディナーまで、いつでも体にやさしい食事ができますよ。人にも環境にもやさしいおしゃれなホテルで、新感覚のライフスタイルを体験してみてはいかがでしょうか？

出典：

烏丸御池駅から徒歩約7分、「二条城」にほど近い場所に位置するのは「京の温所 釜座二条
(きょうのおんどころ かまんざにじょう)」です。築およそ150年という京町家をリノベーションし、快適な現代生活が送れる「住まい」として誕生しました。1日1組限定の一棟貸切宿のため、自宅でくつろいでいるような心地よい時間を過ごせます。風情のある外観は、昔ながらの京町家そのもの。これから始まる旅の始まりにわくわくが止まりません♩

出典：

外観とは一変して、屋内はモダンでおしゃれな空間が広がります。自然素材を基調としたダイニングキッチンは、木の温もりが感じられるプライベートな団欒スペース。「地元の食材を調理して食べる」といった、ホテルや旅館では味わえない体験ができるのも、この宿の魅力のひとつです。

出典：

使い勝手のいいキッチンには「用と美」を兼ね揃えた調理器具や食器、カトラリーが用意されており、料理や食事を一段と楽しませてくれます。ダイニングに設置されたベンチソファは、自然素材の経年変化を楽しめる「ミナ ペルホネン」のもの。ずっと座っていたくなるような、上質な座り心地を体験できますよ。

出典：

ダイニングの先にあるのは、和の趣が詰まった庭園と太陽の光がそそぐライブラリー。ライブラリーには、京都の旅をより楽しめるようにとブックディレクターが選書した書籍、そして読書を楽しむためのミナのベンチが設置されています。樹齢100年の古木に見守られながら、本を手に取ってみたり、ベンチに座って読み込んだり。古き良き日本を感じながら、自分らしさを取り戻す時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

出典：

京町家ならではの土間スペース「トオリニワ」を抜けたところにある浴室には、ヒノキの香りが広がるたまご型のお風呂がお目見え。絶妙なカーブを描いた樽風呂は、居心地も抜群です。風呂桶の横にある窓からはハランの坪庭が見え、風情のある景色を眺めながらのんびりとバスタイムを楽しめます◎

出典：

バスアメニティには、オーガニックスキンケアブランド「THREE(スリー)」のものが用意されています。国産の天然由来成分を使ったこだわりのシャンプーやボディソープで、一日の疲れをやさしく洗い流しましょう♩自然素材がふんだんに使われた古くて新しい「おうち」で、心が豊かになる体験をしてみませんか？

出典：

歴史的建造物である旧京都中央電話局をリノベーションし、新築棟を融合させた複合施設「新風館」。その中にあるのが「Ace Hotel Kyoto(エースホテル京都)」です。古風なレンガ造りと京都らしい現代建築が見事にマッチした外観は、日本を代表する建築家・隈研吾さんが手がけたもの。文化財の再開発を通して京都の魅力を発信する、SDGsを意識したエシカルなホテルです。

出典：

全213室ある客室は、ゆとりがあって広々とした空間。室内には日本や海外のアーティストによる、自然や地域の素材を使ったクラフトやカスタムアートが散りばめられ、国境を越えたアートを楽しめます。インテリアにもこだわりが見られ、レトロなチボリラジオや一部の客室にはギターやターンテーブルが設置されており、自由に使うこともできるそう。気分に合った音楽とともにホテルステイを満喫しましょう♪

出典：

客室のお水はよく見られるペットボトルではなく、紙パックで用意。またバスアメニティとして用意されているのは、日本のブランド「uka(ウカ)」がプロデュースした環境にやさしいオリジナルのもの。環境に配慮した取り組みがいたるところで見られ、サステナブルな意識も自然と高まります♩

ホテル内にあるレストラン「PIOPIKO(ピオピコ)」では、開栓後時間が経ってしまったワインを果物の皮やハーブなどを使ってアップサイクルしたカクテルや、地元の野菜や果物を乾燥させてカクテルのアクセントに使用したメニューなど、フードロス削減に取り組んだメニューが提供されています。栄養と味わいが濃縮された風味豊かなドリンクメニューは、目にも体にも環境にもうれしい至福の一杯♩サステナブルを身近に感じられる、魅力あふれるホテルで食事や宿泊を楽しんでみてはいかがでしょうか？

京都駅から車で約15分。「清水寺」をはじめ人気観光スポットが集まる東山エリアに位置するのは、「ザ・ホテル青龍 京都清水」。昭和8（1933）年に建てられた地元のシンボルである旧清水小学校をできる限り保存し、ホテルへとアップサイクルしたヘリテージ（遺産）ホテルです。洋風の装飾が施された外観デザインやスペイン瓦などの歴史的価値はそのままに、一歩入ると現代の生活に合わせた快適な空間が広がります。クラシカルで風格のある佇まいがおしゃれで心がトキメキます◎

全48室の客室は、既存校舎の伝統的な建築ならではの設えが楽しめるお部屋や、法観寺「八坂の塔」や清水寺を一望できるモダンタイプのお部屋などが備えられ、好みに合わせて選択できます。「パゴダビュー」のお部屋は壁一面に大きな窓が備えられ、京都の街並みや八坂の塔が目の前で眺められる特等席。ホテルにいながら、京都の雰囲気をたっぷり満喫できますよ。

ゲストラウンジは、宿泊者だけが無料で利用できるくつろぎスペース。全面ガラス張りで、京都らしい四季折々の自然を眺めながら、軽食やアルコールを含むドリンクが楽しめます。チェックイン後やモーニング後のちょっと一息つきたいときに、上質なサービスを気軽に受けられるのがうれしいですね◎

ホテル内には、ミシュランで星付きレストランを展開するデュカス・パリ監修の「Benoit Kyoto(ブノワ 京都)」や、元教室を改修した絶景ルーフトップバー「K36 The Bar ＆ Rooftop」など、魅力的なレストランやバーが揃っています。朝食をいただく「restaurant library the hotel seiryu(レストラン ライブラリー ザ ホテル青龍)」は、元講堂を保存活用したレストラン。なんと1,100冊もの本が並び、自由に手に取って読むことができます。元小学校ならではの空間で、自分だけの静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？

京都市の中でも自然が豊かな洛北エリアに佇むのが、「ザ・プリンス 京都宝ヶ池、オートグラフ コレクション」です。日本を代表する建築家・村野藤吾氏による、周囲の自然の風景と溶け込む曲線美の佇まいは、まさに芸術。豊かな自然を大事にするよう意匠が凝らされた空間で、心が洗われるひとときを過ごしてみませんか？

曲線の内側にある中庭を囲むように配された客室は、全部で310室。一部屋約37㎡もあるゆったりした造りで、防音設計も施されたプライベートな空間です。中庭の緑を望めるよう、窓際にはゆったりとしたリビングスペースが設けられ、豊かな自然をのんびりと眺められます。客室タイプによっては、間近に緑が迫る迫力のあるお部屋も。洛北ならではの静かな自然を堪能しましょ♪︎

出典：

ホテル内にはフレンチや和食など、7つのレストランやバーがあり、気分や好みに合わせて食事ができるのも魅力です。日本料理「宝ヶ池」と中国料理「桃園」では、窓から見える四季折々の自然を楽しみながら食事をすることも◎。地元のこだわり食材を使った美食と自然美に浸る、優雅な時間が過ごせますよ♩

出典：

ホテルの敷地内には、滝が流れる日本庭園と数寄屋造りの茶寮があります。京都の風情ただよう日本庭園は、散策するだけで清々しい気持ちに。秋になるともみじが紅葉し、鮮やかな庭園を楽しめますよ。都会の喧騒から離れて、自然の有難み感じるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか？

出典：

京都のメインストリートである河原町通に面し、観光にもアクセス良好な「HIYORI(ヒヨリ)チャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」。「あなたの知らない、京都が待っている。あたらしい旅の形を京都から」をコンセプトに、人気観光地だけでなく、ガイドブックにも載っていない「京都」も楽しみたいという願いを叶えてくれるホテルです。

出典：

このホテルに泊まる上で欠かせないのが「チャプターファクトリー」です。ここには、ホテルに訪れた人が残した京都の旅の記録が書かれた一筆箋が並んでいます。自由に手に取って読むことができ、地元の人しか知らないような、奥の深い京都を見つけられることも。京都の素敵な場所をたくさんの人と共有でき、地域貢献にもつながる新しい取り組みです。

出典：

日本の伝統的な茶室をイメージして造られた客室は、和モダンな趣のあるお部屋。美しさだけでなく、テレビシステムなどの機能性も兼ね揃えており、快適なホテルステイを実現できます。京都らしい内装デザインやインテリアに、ほっと心が和みます♩

出典：

客室に備えられたアメニティは、イタリア製の「MILLENIUM ORGANICS(ミレニアムオーガニックス)」のもの。農薬などを使わず、有機栽培した植物から作る天然由来の上質なアメニティで、心も体もリフレッシュしましょ。また大浴場には、日本のオーガニックコスメブランド「OSAJI(オサジ)」のものが用意されています。クルエルティフリーでナチュラル成分たっぷりのアメニティで、心地よいバスタイムが過ごせますよ♩

出典：

旅が地球に与える環境負荷は、実はかなり大きくなってきています。だからこそ、1回の旅をしっかり楽しみたいもの。そんな思いに応えてくれるのがこのホテルです。「ただの泊まる場所」ではなく、「今まで知らなかった京都を発見する旅」を提供してくれるんです。「HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」に泊まることで、京都を再発見する旅をしてみるのはいかがでしょうか？

出典：

京都の観光地巡りをするのに便利な大宮駅や四条大宮駅から徒歩約6分の場所に、昔ながらの町家が立ち並ぶ一角があります。それが「Nazuna(ナズナ) 京都 椿通」です。築110年以上の全23棟の町家とその路地一帯が改修され、ひとつの旅館として再生されました。その広さは約1,400㎡にも及び、大規模な町家再生プロジェクトです。石畳が敷かれた趣のある街路を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような気分に。夕方になると提灯が灯り、より一層ロマンチックな風景が広がります。

出典：

客室は、スイートタイプの「TAKE」と「MIZU」が9室と、スタンダードタイプの「IWA」「HANA」「HA」を合わせた計23室の一棟貸切型。2階建ての建物を自由に使うことができ、プライベート感を存分に味わえます。またそれぞれのお部屋に、半露天風呂付きの坪庭が設置されているのもこの宿の特徴。京都の街の空気や坪庭の風情を感じられるバスタイムは、至福のひとときです。

出典：

清潔感があり機能性も備わった内装は、築110年とは思えないほどに美しい設え。それぞれのお部屋のテーマに合った内装やインテリアが施され、おしゃれでつい写真を撮りたくなるところばかりです。

出典：

チェックインカウンターや受付のあるレセプション棟の2階には、滞在中自由に使えるラウンジスペースが備わっています。チェックイン後には、京都で宇治茶の生産から加工・販売を行う「d:matcha(ディーマッチャ)」のお茶とお菓子のサービスが受けられたり、宇治茶の飲み比べ体験などもできます。モダンでおしゃれなスペースで、京都をより楽しめる時間を過ごしましょ♪

出典：

朝食は古くから伝わる精進料理。肉や魚を使わない上、食材の味を生かすために調味料をできる限り抑えた、環境にも人にもやさしい健康的な朝ごはんです。目にも美しい色鮮やかな品揃えに、心もほっこり。受け継がれてきた京都の伝統を空間や食を通して、たっぷりと味わってみてはいかがでしょうか？

出典：

SDGsへの取り組みが盛んな京都は、環境保全に貢献している施設や、地域の歴史や文化に触れられる施設がたくさん。それらのホテルに訪れ、色々なものに触れることで新しい自分に出合えるかもしれません。これからのホテル選びの選択肢として、「エシカル」も取り入れてみてはいかがでしょうか？