わざわざ食べに行きたくなる！全国で絶品朝食が味わえる選りすぐりのホテル&旅館8選

近年は、旅行サイトにおいても「朝食のおいしいホテル」「朝ごはんフェスティバル（R）」など、朝食の評判で宿のランキングをつけるのが流行っています。都市部の宿、ホテルやゲストハウス的な宿ならば1泊朝食のみという使い方も当たり前になってきました。そのぶん、宿泊者にとって朝食の楽しみが大きくなってきたと言えます。

宿の朝ごはんは、和食・洋食の各セットやブッフェ形式が多く、さらに体にやさしいお粥、ご当地の名物、その場で作る卵料理、カレー、スイーツ、自家製パンなどバリエーションが広がっています。逆に、豪華さや品数の多さで勝負するのではなく、食べきれる量で、素材にこだわった手作りの朝食を出す宿もあります。ホッとする味でさりげなく手がかかっているので、ある意味贅沢な朝ごはんと言えます。

今回は、いわゆる高級旅館・ホテルは除外して（お値段的に朝食も絶品なのは当然なので）、もう少し手軽に泊まれるホテルや旅館で絶品朝食が味わえるところを選んでいます。なお、朝食の内容、価格（宿泊料金も含む）等は2024年1月現在のもので、変動する場合がありますのであらかじめご了承ください。

異国情緒あふれる港町・函館にあるレトロモダンな雰囲気のシティホテルです。函館と言えばホテルバイキングの激戦区。そんな函館の中でも高い人気を誇るのが「ラビスタ函館ベイ」の朝食バイキングなんです。北海道の海の幸・山の幸を和洋様々な絶品料理で堪能することができますよ。

目玉は、いくら、たらこ、甘エビなどを“好きなだけ”のせられる海鮮丼!

さらに朝から魚介の炙り焼きも用意されています。もちろんご当地品として、三平汁やイカの塩辛、松前漬けなどもありますよ。自家製プリンや焼きたてパンなども見逃せませんね。豪華さと珍しさだけではなく、すべてがおいしいところも高ポイントです。

海鮮丼コーナーに炙り焼きコーナーなど、まるで函館朝市を訪れたかのような豪華品揃えに、会場内もにぎわっています。朝焼きのパンや、ホテル朝食の定番・オムレツやベーコンといった洋食メニューも多彩。ずらりと並んだお料理に思わず目移りしてしまいそうに...♡

素晴らしいのは朝食だけではなく、大正モダンをテーマにした客室は、大きな窓からの眺望、高速インターネットなどあらゆる人に居心地よく、使い勝手よくできています。また、臨機応変でかゆい所に手が届くサービスに感激するお客さんも多いとか。朝食は宿泊者限定なので、ぜひ泊まってこの朝食を体験してみてください！

東京は水道橋にたたずむ、隠れ家的なホテルです。朝食はブッフェ形式で1人3300円（税・サービス料込み）。美しい中庭を眺めながら、近くに東京ドームや小石川後楽園があるとは思えないシチュエーションで朝食をとれます。

近県の契約農家から直送される新鮮な野菜、ハーブが並ぶサラダバーに圧倒されます。ドレッシングは自家製。旬の野菜を使ったスープも体が喜びそうです。卵料理はオーダーを受けてから作ってくれます。パンも焼きたてで、こだわりがすごい。

3階にあるリフレッシュラウンジは、宿泊客専用のスペース。畳の小上がりやスタイリッシュなチェアが設えられており、24時間いつでも利用可能です。16時から20時までの間は、ホテルオリジナルのコーヒーと日本茶をいただくこともできますよ。テラスに出ることもでき、緑に囲まれた美しい雰囲気の中で癒されます。

丁寧にこしらえられた朝食だけでなく、落ち着いた和モダンなインテリア、迎賓館にも使われているベッド、そしてきめ細かく行き届いたサービスなど、疲れをいやすのに最適なホテルと評判です。日常から離れてただゆっくり過ごすために泊まるのも素敵ですね。

金沢駅より徒歩約3分という好立地にあり、観光拠点にもおすすめなホテルです。気になる朝食は、レストラン「Ryo-fu（りょふ）庵」にてふるまわれる豪華なビュッフェ。生麩田楽に金沢カレー、加賀棒茶を取り入れた料理など、加賀野菜をふんだん使った郷土料理や名物料理が楽しめます。

ビュッフェの中でも特に人気なのが手巻き寿司のコーナー。お刺身や甘えび、ホタルイカなど日替わりで新鮮な魚介類を乗せた小鉢がずらりと並びます。様々なレパートリーでついついいくつも食べたくなってしまいそうに...♡お料理を彩る美しい器にも注目。伝統工芸品「九谷焼」や地元の若手陶芸家による器が使われています。

客室は上品なシンプルモダンな雰囲気が、しっとりと大人の優雅なステイを演出してくれます。客室タイプは、スタンダードダブル・ツインから、3名利用も可能なスーペリアツイン・デラックスツイン、4名で泊まれるプレミアムファミリーなど、シーンに合わせて選べるのが嬉しいですよね。一人旅からグループ旅まで楽しめます。

「旧立誠小学校」をリノベーションしたスタイリッシュなホテルです。こちらのホテルの朝食は、メインをエッグベネディクトまたはフレンチトーストから選ぶ洋食や、京都の食材をふんだんに使用した多彩な小鉢を楽しめる和食膳から選ぶスタイル。

サラダステーションでは、サラダやスープ、パン、ヨーグルト、フルーツ、ドリンクがセルフで楽しめます。手搾りのフレッシュなオレンジジュースは大人気♪オレンジの皮を利用したスプレッドは、パンやヨーグルトと相性抜群。ホテルオリジナルのお土産としてもおすすめです。

小学校の校舎を再生・保全した「Schoolhouse（スクールハウス）棟」の客室は、洗練されたスタイリッシュモダンな雰囲気の中にもどことなく小学校の面影が残る空間。ワゴンサービスがあり、ホットワインやカモミールティーなどのドリンクに、立誠図書館貸し出しの本、香りに癒されるサシェ、クラシックレコーダーなど、客室で過ごす時間をより充実させてくれます。

「Retreat Room（リトリート ルーム）」では、日本の伝統文化・芸能を観覧できるイベントや、朝ヨガや瞑想体験、写経体験など自分自身とじっくり向き合えるイベントも定期的に開催中。

全国各地に展開している「ドーミーイン」は、朝食のおいしいホテルとして有名です。こちら京都駅前は、バイキング形式で京都らしい食材や料理が並びます。ほかのドーミーイン同様、小鉢の種類が多くて、いろんな種類を少しずつ食べられるのもうれしいところ。

京都だから和食優勢かと思いきや、洋食もしっかり充実しています。1人2300円で楽しめます。

京都駅から徒歩3分ほどの好立地で、部屋の雰囲気はシックで上質感があります。ドーミーインお約束の天然温泉の大浴場もあり、さらに夜には夜鳴きそばが無料で楽しめるサービスも。気軽なビジネスホテル、シティホテルを少し豪華に使いたいときにうってつけです。

気品あふれるヨーロッパの雰囲気が漂うホテル「ピエナ神戸」。地産地消の野菜を使った前菜や絶品ローストビーフ、旬の魚料理にフランスの伝統的な家庭料理シュークルートなど、ヨーロッパテイストの本格的なお料理をビュッフェでたっぷり楽しめることもあり、とっても人気があるんです。

いちばん目を引くのは、パティシエがひとつひとつ手作りする絶品スイーツ。

パンに塗るジャムも自家製。ジャムひとつにここまで注力している朝食はなかなかお目にかかれません。

季節の野菜のロースト、フレンチトーストなど手の込んだメニューを朝から食べられるのもうれしいですね。近隣農家から届く野菜はサラダだけでなく、パリの惣菜店で並ぶようなおしゃれな一品にも仕立てています。

汚れやすいブッフェの棚や空いた皿をこまめにメンテナンスする気配り、お客さんの要望に柔軟かつ笑顔で対応できるスキルなど、スタッフの力も大きいです。また、誕生日や記念日のサプライズといった、通常の朝食ブッフェではありえないサービスも。この朝食のためだけに訪れる価値がありますよ。

九州の朝食ベスト9にも選出された話題の朝食バイキングです。料理長自らが九州中に足を運び、鹿児島名物キビナゴのフライ、宮崎の結び寒干、地元原鶴温泉の湯豆腐、イカ刺し、杷木（福岡
県内で果物の名産地）のフルーツなど、オリジナリティあふれるメニューが並びます。コンセプトが「体にやさしい朝食」ということで、おおむね和食系が充実しているようです。

原鶴温泉にある創業140年以上の老舗で、客室数72室、大会議室や宴会場、日本庭園もある大型の観光ホテルです。家族連れなど比較的大人数の旅行で、気兼ねなく楽しめそうですね。

こちらは琵琶湖の湖畔に佇む温泉リゾート。館内の至る所から美しいレイクビューを楽しむことができます。温泉大浴場にバレルサウナ、足湯・手湯が楽しめる「水鏡の中庭」に、コーヒーやアイス、ジュースをいただける湯上りライブラリ「月のしらべ」など、ゆったりと過ごせるくつろぎのスペースもたくさん。

客室はスタンダードな洋室や純和室、和洋室など趣の異なる全13タイプ。そのうち、露天風呂付の客室が12種類あり、琵琶湖を眺めながら温泉に浸かる時間はまさに至福のひととき。プライベートな空間で、ゆったりと癒されますよ。

朝食の干物バイキングが大好評です。のどくろやはたはた、アジなどお好みの干物を選んでテーブルに設置されたIHヒーターで焼くスタイルで楽しいですよね。香ばしい磯の香が食欲を掻き立てます。野菜の蒸篭蒸しやパンにウインナー、卵料理といった洋食メニューも充実しています。デザートには、優しい甘みのおしるこジェラートも味わってみてくださいね。

少し予算アップできるなら、こちらもおすすめです。ベランピング特別フロア「湖游（こゆう）」に宿泊すると、おしゃれなベランダで朝食を味わう「ベランピング」が楽しめます。洋食と和食の2種類あり、洋食は近江牛や近江鴨などのチーズフォンデュや地元の魚を乗せたピザ、スパークリングワインも♪和食は、牛肉やうなぎなど入れた豪華なおにぎりに、多彩なおかずが味わえる小鉢セット。優雅な朝食タイムが過ごせます。

絶品朝食が味わえる宿を8軒ご紹介してきました。朝食のおいしさが話題になる今、工夫を凝らしたすばらしい朝食に、宿やホテルならではのホスピタリティが加わると、最強の朝ごはん体験になります。旅の楽しみや思い出は一層深くなり、「また来たい」という気持ちにつながっていくでしょう。

実際、朝食のおいしい宿は朝食“だけ”いいということはあまりなくて、往々にしてほかの面でも評価が高い傾向があります。逆に言えば、朝食の評価が高い宿を選ぶと全体的な満足度も高くなりやすく、宿選びの基準のひとつになりそうですね。次の旅行は「おいしい朝食」めざして宿を選んでみませんか？