シンデレラのガラスの靴のよう…神秘の花『サンカヨウ』が見られる全国のスポット8選

出典：北のきつねさんの投稿

山荷葉（サンカヨウ）は、小さな白い花を咲かせる山の植物。花は直径2㎝ほどの純白で、雨に濡れると透明になるという不思議な多年草なんです。その姿は、まさにシンデレラで出てくるガラスの靴のよう。以前、『白潤』という化粧水のCMに使用された花でもあるのでご存じの方もいるかもしれませんね。化粧品のCMに使われるほど清楚で透明感のある花を咲かせます。

出典：北極くまっこさんの投稿

サンカヨウは、冷涼な高地で湿度が高く、緑に囲まれた山腹に生える多年草。そのため、世界でもサハリン、アメリカのアパラチア山脈、中国や日本の一部と極限られた地域でしか見られません。開花すると、わずか１週間ほどで散ってしまうサンカヨウ。花が咲いているところを見るのは、かなり難しいことなんです。

出典：Olympicaさんの投稿

日本でサンカヨウが見れるとしたら、中国地方から北海道の山地や亜高山・高山のジメっとした森林内です。見頃は、５～７月ごろ。環境によって咲く時期が違うので、おでかけ前に開花状況を確認しましょう。

出典：todohLXさんの投稿

サンカヨウの花言葉は、“幸せ”とか“親愛の情”なんですって。サンカヨウの親しみやすく安心感のある白い花の姿から、このような花言葉になったとか。見た目の美しさだけでなく、その花言葉もまた女子にトキメキを与えくれますね。

出典：ぢ～さんの投稿

それでは、日本でサンカヨウが見られる人気のスポットと、その近くのおすすめ観光スポットをご紹介していきます。

出典：

札幌市内にあって気軽に登れる山として人気の砥石山（といしやま）。山頂へ3つの登山ルートがあります。サンカヨウに出会えるのは、「八垂別ノ滝（はったりべつのたき）」から登る“中ノ沢ルート”。山頂までは片道5.1kmほどです。さらさらと流れる川のせせらぎや野鳥のさえずりを聴きながら登れる登山初心者におすすめの山です。山頂までの道のりには、様々な花が咲いています。ゆっくり歩きながら、可憐なサンカヨウを探してみましょう。

出典：vowsheさんの投稿

登山口にある「八垂別ノ滝」。透き通った水が岩肌を滑らかに流れていく滝に、煩雑な日常でモヤモヤしていた心も洗われるよう。透き通った水の流れが、透明感いっぱいのサンカヨウに出会わせてくれる予感。

出典：F−Wako さんの投稿

札幌を訪れたら行っておきたいのが「さっぽろテレビ塔」。札幌市内を東西に分ける大通公園にあります。展望台に登れば札幌市内を一望できちゃいます。夏には、“サッポロクラシックビヤガーデン”が開催され、北海道名物のジンギスカンとビールを堪能できるんですよ。サンカヨウ探しの次は、ジンギスカンとビールで短い北海道の夏を満喫。なんだか、元気がでそう！

出典：x7iさんの投稿

本州最大の湿原「尾瀬ヶ原」があまりにも有名な尾瀬エリア。整備された木道の上を歩きながら自然を満喫するハイキングは尾瀬の最大の楽しみ方といっても過言ではありませんね。サンカヨウは、残念ながら湿原では見つけるのは厳しい！でも、尾瀬エリアの森林帯であればほとんどの山道に生えています。特に、鳩待峠（はとまちとうげ）はサンカヨウの群集を見つけやすい場所。自然を満喫しながらのサンカヨウ探しはワクワクしますよ。

出典：パシフィックブリーズさんの投稿

鳩待峠から尾瀬ヶ原へ向けての尾瀬ハイキングがおすすめ。運が良ければ、雨に濡れ繊細に咲くサンカヨウを見つけられるかも。発見できたら感動しちゃいますよ。ハイキングの疲れも忘れてしまいます。

出典：きみまささんの投稿

時間に余裕があればお隣の栃木県日光市へ足を運んでみては。徳川家康を祀る世界遺産「日光東照宮」や日本三名瀑のひとつ「華厳の滝」、日本を代表する「中禅寺湖」など一度は訪れておきたい日本の人気観光スポットが尾瀬から車で約1時間のところにあるんです。この辺りは、日本随一の神域。パワースポットとしても人気の場所です。英気をしっかり養えば、旅行後で疲れたなんてことにはならないはず。

出典：h!r0さんの投稿

スキーリゾートとして人気の志賀高原は、トレッキングの名称としても知られているんです。しかも、“癒し”効果の検証などがされた“森林セラピー基地”として認定されているんです。500に及ぶ高山植物を楽しむコース、大小様々な湖や池、沼をみて回るコースがあります。サンカヨウの群生に出会えるのは、数あるコースの中でも“しなの木コース”と呼ばれるコース。長野県指定の天然記念物『一の瀬のシナノキ』という巨木の近くに群生しています。

出典：クハ181さんの投稿

志賀高原には、ニホンザルが多く生息しています。トレッキング中に、ニホンザルに遭遇することもしばしば。子ザルに出会えたら、そのかわいさに大興奮！サルは、目を合わせたり、急に人と出会ったりすることで襲ってくることがあります。それを防止するためにも、トレッキング中は、お友達と楽しくワイワイおしゃべりを楽しみながら歩きましょう。このような機会に、野生動物と共存する術を身につけてみては。

出典：輝さんの投稿

「木戸池」は、白樺などの木々に囲まれた池。季節にとともに変わる木々の色合いが湖面に鮮やかに映し出される池として、隠れた人気スポットなんです。静かな高原の池でボート漕ぎを楽しんでみては。オールが打つ水の音、森に響く小鳥たちのさえずり、澄んだ空気、眩しいほど輝く太陽にとっても癒されます。他にもBBQやキャンプを楽しめる施設もあるので、自然と戯れてみては。心が解きほぐされていきます。

出典：

上信越自動車道「信濃町」ICから約30分の場所にある「戸隠植物園」。水芭蕉の群生地として人気の植物園です。園内には、水芭蕉だけでなく様々な山野草があります。その中にサンカヨウもあるんです。サンカヨウ探しはもちろん、野鳥観察や森林浴を存分に楽しんでみては。豊かな自然の中での散策は、心身共に非常にリラックスできます。

出典：朋さんさんの投稿

植物園からは、戸隠神社の奥社へと続く道があります。戸隠は、古くから戸隠山を山岳信仰の対象としてきました。戸隠神社は、そんな戸隠山の麓にある歴史ある神社。パワースポットとしても人気のエリアです。奥社へと続く杉並木は目に見えない秘めたパワーを感じる場所。神経を研ぎ澄まし、神々しい空気を感じてみて。何かいいことが起きるかもしれませんよ。

出典：mirai888 さんの投稿

戸隠は、知る人ぞ知る忍者の里。「忍者からくり屋敷」は、外国人にも大人気の日本古来のアトラクション施設です。色んなからくりが盛りだくさんの忍者屋敷は、子どもだけでなく大人が夢中になってしまうほどの複雑さ。しかも屋敷内は迷路のよう。屋敷から抜け出すには、友達と協力するだけでなく見知らぬ人とも協力しあうのがポイント。自然に連帯感が生まれる不思議な空間。人との繋がりが重要なことを感じさせてくれる場所です。

出典：はにまる王子さんの投稿

日本でも有数の豪雪地帯である野沢温泉村にある上ノ平高原。美しいブナの原生林が密生しているこの高原では、雪が解けると一面にサンカヨウが咲きます。標高1,650ｍほどの毛無山の山麓に広がる高原で見るサンカヨウは、とても神秘的。時折巻いてくるガスの中に映えるブナ林とサンカヨウの純白の小さな花。なんとも幻想的な様子にうっとりしてしまいます。

出典：パシフィックブリーズさんの投稿

霧の水分でサンカヨウがガラス細工のように透明になれば、その感動はひとしお。恋愛や仕事、人間関係などの日ごろ抱えている悩みなんて吹き飛んでしまいますよ。

出典：

上ノ平高原のある野沢温泉村は、開湯700以上の歴史をもつ温泉地。江戸時代から野沢温泉村の人たちは、“湯仲間”という制度によって共同浴場を共有財産として大切に守っています。嬉しいことに、13の共同浴場には、村人でなくても入ることができます。各共同浴場にそれぞれ守り神がいらっしゃるので、そこにお賽銭を入れるというスタイル。昔ながらの共同浴場に入ってみたいという方にはおすすめ。ほっこりできますよ。

出典：atsushiさんの投稿

長野県小谷村（おたりむら）の標高1,900mに位置する「栂池自然園（つがいけしぜんえん）」。日本でも有数の湿原で、たくさんの種類の動物や植物を観測できる場所として登山家や写真家に人気のスポットです。「栂池自然園」までは、ゴンドラやロープウェイを乗り継いで約30分。園内の80％が木道になっているので、本格的な登山をしたことのない人でも気軽に高山を楽しめます。サンカヨウは、ロープウェイに乗り着く途中の“栂の森”というあたりで探してみてくださいね。

出典：くろふねさんの投稿

空中散歩やハイキングしながらのサンカヨウ探し。そして、北アルプスや浅間山、八ヶ岳の360度の迫力ある眺め。高山に登ったからこそ出会える絶景に湧き上がる感動を覚えます。

出典：たなこうさんの投稿

岐阜県の北端、泉鏡花の小説『高野聖(こうやひじり)』の舞台になったことで知られる天生峠（あもうとうげ）。「天生県立自然公園」は、天羽峠を中心に広大な面積にブナの原生林が残っているエリアのことです。岐阜県が誇る“岐阜の宝もの”に認定されています。サンカヨウが見られる場所は、公園内でも“深洞（ふかどう）湿原”の散策道周辺。緑の葉の上にちょこんと乗っているかのように白い花を咲かせているサンカヨウは、とても愛らしいと評判です。

出典：たなこうさんの投稿

ブナやカラマツの大木、希少な植物など大自然を満喫してみては。『高野聖』の旅僧が語る怪奇談を思い出し、物語の空想に耽りながらサンカヨウを見つけてみるのも面白いかも。愛らしいと評判のサンカヨウが、物語に登場する女妖怪かのように妖しい花に見えてしまうかもしれませんね。

出典：ミッシェルさんの投稿

「白川郷合掌造り集落」は、1995年に世界文化遺産に登録された地域。大小100棟余りの合掌造りの家屋が残っており日本の原風景を見ることができます。村内には、25棟の合掌造りが公開されているので覗いてみるとよいでしょう。古き良き日本の暮らしに思いを馳せるのもいいものですよ。

出典：

大万木山（おおよろぎさん）は、島根県と広島県との県境にある標高1,218mの山。『出雲國風土記』にも記載されている山です。多くの動植物の生命が営まれているといわれている大万木山の山頂には、“タコブナ”と呼ばれるタコの足みたいな大きなブナの木があります。その佇まいは荘厳で圧巻。また、山頂付近に、サンカヨウの自生地が広がっているんです。あちこちに可憐に咲くサンカヨウは繊細で美麗。自然の力強さと儚さを感じられる場所といえるでしょう。

出典：DAX70さんの投稿

白い花びらと黄色い雄しべとのコントラストも美しいサンカヨウ。このような美しい花を咲かせるまでに数年かかるそう。しかも開花すると1週間足らずで散ってしまいます。透明なサンカヨウが見られなくても、愛おしくなりますね。

出典：おけらさんの投稿

島根県といえば、縁結びの神様として知られる大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）をまつる「出雲大社」。毎年、旧暦の10月に日本中の神様が出雲に集まり“縁結び会議”が行われているんですって。大万木山からは少し離れていますが、良縁を願う女子ならお参りしてから島根を離れたいところ。

出典：todohLXさんの投稿

森の妖精とも呼ばれる“サンカヨウ”。雨水にぬれた花びらがだんだんと透けていく様子は、なんとも淡く美しいものです。見られるものなら一度は見てみたくありませんか。サンカヨウの花言葉にあやかって、親友を誘ってサンカヨウを探しながら、親愛の情を深めてはいかかでしょうか。