【四国】カップルで“おこもり美食旅”。上質な時を堪能するホテル7選

お互いに仕事が忙しく、休日も疲れが抜けずにだらだら。旅行はしたいけれど、観光するよりもただただ上質な時間に癒されたい…。そんなお疲れ気味の大人カップルも多いのでは。それなら次の旅は、ゆっくり寛ぎながら美味しい食事を楽しむ、贅沢なおこもり旅にしてみませんか？

そんな大人な時間を叶えてくれるのが、“泊まれるレストラン”のオーベルジュや、上質な空間と食事にこだわるホテルでのおこもり旅。「道後温泉」が有名な愛媛県や「四万十川」をはじめとする自然が美しい高知県などの4県が集まる四国にも、食にこだわる素敵なホテルがたくさん。瀬戸内の海山の幸がたっぷりの美食や、温泉や絶景を満喫できる、大人カップルにおすすめのホテルをご紹介します。

JR高知駅から車で約40分の場所にある「オーベルジュ土佐山」は、高知市の奥座敷・土佐山に佇むオーベルジュ。四季で色とりどりに表情を変える「工石山」を背景に、名水百選にも選ばれた「鏡川」が流れるマイナスイオンたっぷりの空間は、心と身体を優しく癒してくれます。日々の喧騒を忘れて、至極のリラックスタイムを過ごしましょう。

春夏秋冬の旬の素材を選びぬき、ひと皿ずつ丁寧に盛りつけられた色鮮やかな品々。土佐の黒毛和牛や無農薬栽培にこだわったタケノコ「四方竹」などの地元食材を使用し、素材の風味を存分に活かした和風創作料理に仕立てあげています。見た目の美しさと素材の美味しさを感じる料理の数々に、思わず笑みがこぼれるはず。

客室は、土佐和紙や土佐しっくいなど地元の素材を生かした「ホテル棟」と、大自然に囲まれたプライベート空間でゆったり過ごせる「ヴィラ棟」の2種類。どちらも柔らかくナチュラルな和の空間で、土佐の上質な素材があたたかく迎えてくれます。誰にも邪魔されないふたりだけの寛ぎ時間を堪能してくださいね。

土佐ICから車で約20分、「ヴィラ サントリーニ」はギリシャのエーゲ海に浮かぶサントリーニ島をイメージしたリゾートホテル。迷路のように入り組んだ道を辿っていくと見えてくる、海と空とのコントラスが美しい真っ白なホテルと、一面に広がる瀬戸内海。まるで海外に来たような非日常感漂う空間が、ふたりの特別な旅の舞台です。

ディナーは、ホテル併設のダイニング「logue（ローグ）」でいただきます。シェフが厳選した高知の旬食材や手作りの塩、ギリシャ産の純度100％のエキストラバージンオイルなど、こだわりの素材をふんだんに使用。まるで芸術作品のような美しい料理の数々は、シェフのおまかせコース。「次はなんだろう？」とわくわくしながら待つ時間も楽しいですよ。

客室は本館・新館の2つ。本館はサントリーニ島の交易船クルーが実際に住んでいた洞窟型の家をイメージしており、こちらの新館は独立した開放的な平屋根造りです。どちらの客室からも広大な海を一望できます。テラスで心地よい波の音と潮風を感じながらリラックスしたり、海を眺めるお風呂で癒やされたり。朝は太陽で光り輝く水平線が、気持ちよく目覚めさせてくれます。

JR松山駅から車で約35分の「瀬戸内リトリート 青凪」は、美術館のリノベーションを手掛ける建築家・安藤忠雄氏によって設計・建築されたホテルです。全7室の客室はすべて100㎡以上の贅沢なスイートルーム。大きな窓の外に広がる瀬戸内海と木々の緑が、心をふわっと解放してくれます。

このホテルでいただく料理のコンセプトは「瀬戸内のショーケース」。料理を通して瀬戸内を体感できるようにと、瀬戸内の情景をテーマにした和懐石が提供されます。愛媛の名産・伊予牛をはじめ、瀬戸内海の新鮮な魚介や旬の食材をふんだんに使用。ひと皿ごとに各地の魅力が凝縮され、食べ終える頃にはきっと瀬戸内を旅したような感覚になるはず。食器は愛媛県の伝統工芸品「砥部焼」を使用しており、細部にまで地元愛が詰まっています。

より深いリラクゼーションを求めるなら、スパの利用もおすすめ。開放的な景色を望むスパで、瀬戸内で育った柚子やみかん、文旦などの天然成分を豊富に取り入れたトリートメントを体感できます。頭部から足先までくまなくマッサージを受ければ、日頃の疲れもすっかりリセット。2名同時に施術できるので、カップルで一緒に癒されてみては？

JR内子駅から車で約5分。「オーべルジュ内子」は、豊かな自然に囲まれた静かな高台に佇んでいます。客室は、5室すべてが完全独立のヴィラタイプ。プライベート空間が確保されているので、周りを気にせずリラックスできます。日々の喧騒を忘れて豊かな四季折々の自然を眺めながら、”何もしない時間”を存分に味わいましょう。

夕食は創作イタリアンのフルコース。電気照明を使わず、内子の和ろうそくを灯した大人な雰囲気の中でいただきます。コースのメインは、伊予牛や内子豚などの地元食材を使用した薪き火料理。薪でこんがりと焼き上げた食材は香ばしく、ひと噛みごとにじゅわっと旨味が広がります。炎のゆらめきや薪がパチパチと燃える音に癒やされながら、贅沢なディナータイムを楽しんで。

食後は、地元の青石を使った大浴場で温泉を。自然を眺めながらぼーっと温泉に浸る時間は、まさに極楽です。「プライベートヴィラ」ではガラス戸が開放的な客室風呂、「スイートヴィラ」には香りにも癒される檜風呂と、それぞれの客室でも温泉が楽しめるので、ふたりきりのリラックスタイムを過ごせますよ。

松山ICから車で約15分。奥深い山々の静寂に包まれる「TOBE（トベ）オーベルジュリゾート」は、まるで湖に浮かんでいるかのようなオーベルジュです。山の風景は四季折々で表情を変え、湖の水面に映ってより一層美しい姿を見せてくれます。

ディナーは、豊かな自然を望む全面ガラス張りのレストランで。瀬戸内海で獲れた真鯛や自家菜園の野菜を使用し、1～2週間といわれる“真の旬”を逃さず、素材本来の味を最大限に生かした調理法で仕上げています。砥部焼の器に美しく盛りつけられた料理は、目も舌も楽しませてくれますよ。朝食は事前予約をすれば、1日1組限定で敷地内の丘の上で食べることもできます。絶景を独占して、ふたりだけの特別な朝食を楽しんで。

客室は「スタンダード」「スイート」「ヴィラ」からセレクト。すべてのお部屋が湖に面しており、穏やかな景色を眺められます。晴れた日にはデッキチェアに寝ころんで、太陽の光を浴びながらリラックスを。中でも「ヴィラ」は、誰にも邪魔されずに過ごせる完全プライベート空間。ナチュラルな雰囲気の客室と静かな自然に囲まれて、贅沢な時間を満喫しましょう。

JR高松駅から車で15分ほどの「オーベルジュ ドゥ オオイシ」。地中海のリゾートホテルを彷彿とさせる白を基調としたデザインで、すぐ目の前には美しい瀬戸内海が広がっています。美食と絶景を望むステイはもちろん、自家製パンやケーキ、お惣菜やドレッシングなどが販売されているショップも併設。旅の思い出をその場で購入できるのは嬉しいですね。

瀬戸内海は、春はアイナメ、夏はアジ、秋はメバル、冬は真鯛など、豊かな海の幸に恵まれています。そんな四季折々の海鮮を、シェフ自らが毎朝仕入れた鮮度抜群の状態でいただけるのがこのオーベルジュの魅力。まるでアートのように美しい絶品フレンチの数々は、記憶にも鮮やかに残ります。自然を感じる心地よい雰囲気の中で美食を味わう時間は、大人の贅沢旅にぴったり。

全5室のお部屋はすべてがスイートルームという贅沢な空間。大きな窓からは瀬戸内の海と島々を一望できます。屋上デッキ付きの客室なら広大な景色と爽やかな潮風を感じられ、思い出の1ページとして色褪せることなく残るはず。朝食は自家製のパンと無農薬ジャムをはじめとした、フランス流のシンプルなもの。ルームサービスでゆっくりと楽しみましょう。

鳴門北ICから車で約3分、目の前に雄大な鳴門の海が広がる「リゾートホテル　モアナコースト」。ハワイをイメージしたメゾネットスタイルのホテルで、南国に来たような開放感に浸れます。敷地内にはハンドメイド雑貨を作れるお店があるので、ふたりの旅の記念を一緒に作るのもおすすめ。

オーシャンビューの「リストランテ フィッシュボーン」でのディナーは、その日に水揚げされた新鮮な魚介や採れたての野菜を使用した、そのときにしか味わえない“一期一会のイタリアン”。天然鳴門鯛や阿波牛など、徳島産の食材をたっぷり味わえます。チェックイン後、メインや食材の異なる5つのコースから1つをチョイス。3日前までに予約が必要なスペシャルコースもあるので、事前にチェックしておきましょう。

客室は、本館の「モアナコースト」と離れの「ヴィラ ベル トラモント」の2種類。全室ジェットバスの露天風呂付きで、瀬戸内海や星空、四季折々の自然を眺めながらリラックスできます。より贅沢なステイを楽しみたいカップルには、雨でも楽しめる内風呂式ジャグジーが完備された「ヴィラ ベル トラモント」もおすすめ。ジャグジーで里山に沈む夕日を眺めながら、シャンパンで乾杯…。日常を忘れるリッチな時間を堪能できますよ。

美しい自然と美味しい食材が豊富な四国には、非日常感の中で美食を堪能できるホテルが集まっています。春夏秋冬どの季節に訪れても、新鮮な海・山・川の幸が織りなす極上の料理が味わえますよ。心までとろける美食の数々に開放感あふれる自然の絶景、身体の芯から癒される温泉…。四国の魅力を全身で感じられる上質なホテルが、ふたりの訪れを待っています。