山形のおしゃれなホテル・旅館8選。自然も歴史もグルメも温泉も！

今回ご紹介する山形県には、東北地方を代表するリゾート地「蔵王」をはじめとする豊かな自然や、松尾芭蕉にゆかりのある通称「山寺」（正式には「宝珠山立石寺」）といった歴史を感じられる観光スポットがあります。また、全国トップクラスの収穫量を誇るさくらんぼや、「米沢牛」「山形牛」といったブランド肉、日本海の海の幸、「つや姫」などのブランド米など、豊富なグルメも魅力です。温泉だって、全市町村にあるんですよ。

せっかくの山形への旅を楽しみたいなら、泊まる場所にもこだわりたいもの。世界的な建築家によって設計された建物や、インテリアや調度品にこだわったお部屋など、滞在するだけで心がわくわくするような空間に泊まれば、それだけで旅が印象的なものになりますね。さてここから先は、山形県への旅行をより思い出深いものにする、おしゃれなホテル・旅館をご紹介します。

「鶴岡駅」からタクシーで約10分、水田の中に浮かび上がるようにして建つフォトジェニックなホテルが「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE（ショウナイホテル スイデンテラス）」です。世界的建築家、坂茂氏が設計を手掛けたこちらのホテルの館内は、ロビーや客室など、さまざまな場所の窓が大きく取られ、庄内平野の四季折々の自然豊かな眺望を楽しむことができます。

館内には「HAGUROSAN（羽黒山）」、「GASSAN（月山）」、「YUDONOSAN（湯殿山）」と、出羽三山の名前を冠した3つの客室棟があり、シングルからファミリーまで様々な利用シーンに合わせて選べる客室があります。こちらは「田園ビュー テラス付ダブルルーム」のお部屋。明るくシンプルな空間で、大きな窓の先には田園風景を一望できるテラスが付き、田んぼを吹き抜ける風を感じながらゆったりくつろげます。

館内には源泉掛け流しの天然温泉と、フィンランド式サウナがあります。毎朝6時に男女入れ替えとなるので、滞在中にすべてのお風呂を楽しめますよ。こちらは「月白の湯（つきしろのゆ）」の露天風呂。広い空を望み、虫の音や水音に耳を澄ませながらゆったりとした湯浴みの時間を堪能してください。

館内のレストラン「MOON TERRASSE（ムーンテラス）」では、山形庄内の食を知り尽くしたシェフによる、旬の地元食材を活かした食事がいただけます。おすすめはブッフェ形式の和朝食。庄内産のブランド米の食べ比べや、山形名物「玉こんにゃく」「だし」といった料理を、田んぼを吹き抜ける風を感じながら、月山を望むテラスでゆったりといただきましょう。

「赤湯駅」からお宿の無料送迎（要予約）で約5分の場所にある「山形座 瀧波（やまがたざ たきなみ）」は、山形の文化、グルメ、温泉が1ヶ所にぎっしりと詰め込まれたこだわりのお宿。到着すると、約400年の歴史を持つといわれる「薬医門」がお出迎え。ケヤキの一枚板でできた重厚な門扉をくぐり抜けた先に、都会では味わうことのできない体験があります。

客室は、移築した蔵をモダンな空間へとリノベーションした「KURA（くら）」、小学校の木造校舎を移築しリノベーションした「SAKURA（さくら）」、天童木工が手掛けた家具や、山形に縁のある作家の工芸品を配した「YAMAGATA（やまがた）」の3タイプがあります。こちらは、格式ある3間続きの「KURA01」のお部屋。蔵座敷をリノベーションしたお部屋に、洗練されたデザインの北欧家具を配したおしゃれな空間です。

こちらのお宿には、全19室の客室すべてに源泉掛け流しの露天風呂が付いています。こちらは「KURA01」のお部屋に付いている、大きな蔵王石をくり抜いてできた岩風呂。お部屋のお風呂のほか、男女別浴場「073（ぜろななさん）」も利用可能です。3名の湯守によってきめ細やかに管理された、効能豊かな硫黄泉にじっくりと浸かり、日頃の疲れを癒してください。

食事は館内のダイニング「1/365」へ。県内産の新鮮なオーガニック野菜を主役に、日本海の海鮮、「米沢牛」、「つや姫」をはじめとする4種類の有機米など、山形ならではの旬の食材をふんだんに使った料理をいただきましょう。オープンキッチンで、目の前で料理が出来上がるライブ感もいいですね。

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「赤湯駅」からお宿の無料送迎（要予約）で約5分、赤湯温泉にある「櫻湯 山茱萸（さくらゆ さんしゅゆ）」は、おしゃれな和の趣あふれる平屋造の温泉旅館。山茱萸と山紅葉が迎える門をくぐり抜けた先には、落ち着いた雰囲気の中庭が広がり、季節ごとの趣を感じさせてくれます。

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客室は全7室。主室、寝室、リビングの3間からなる洗練された和の空間です。広々とした畳敷きのお部屋は、素足でゆったりとくつろげるのも嬉しいところ。窓の外には部屋ごとに設けられた庭の緑が広がり、すがすがしい心地に、思わず手足を伸ばして深呼吸をしたくなります。

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各客室にはこちらのように、源泉掛け流しの露天風呂が付いています。時間や人目を気にすることなく、「美肌の湯」と呼ばれる赤湯温泉を心ゆくまで楽しめますね。またお部屋のお風呂とは別に大浴場もあり、部屋付の露天風呂とはまた異なる趣を味わうこともできます。館内の「湯上がりサロン」には、冷たいミネラルウォーターやソフトドリンクのセルフサービス、自由に使えるマッサージチェアもありますよ。

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朝夕の食事はお部屋にて。洗練された和の空間におこもりして、エナジーチャージできます。米どころ、濃味の野菜、果物王国としても名高い山形。夕食は山形産の食材をふんだんに使った、月替わりの懐石料理です。春は山菜、夏は川魚、秋はきのこ、冬は海の幸と、季節ごとの味覚を堪能してください。朝食は「和朝食」または「洋朝食」から選択可能です。

「庄内空港」からタクシーで約10分、日本海に面した「湯野浜温泉」エリアにあるお宿が「KAMEYA HOTEL」です。外観は純和風ですが、中は趣向を凝らしたおしゃれなお部屋がたくさんあります。こちらは本館最上階の特別フロア「HOURAI（ほうらい）」にある、コンセプトスイートルーム。日本海の景色がまるで絵画のように浮かび上がり、忘れられない旅の思い出を演出してくれます。

こちらはコンセプトルーム「おく」のお部屋。日本の伝統美「奥行き」をイメージし、日本旅館の構成を守りつつも現代的なデザインの手法を取り入れたお部屋です。大切な人と広い海を眺めながら、静かにおこもりタイムを過ごすのにぴったりですね。

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湯野浜温泉の主成分は塩分。湯冷めしにくくく、「温まりの湯」といわれています。大浴場には石風呂や露天風呂、檜風呂があり、手足を伸ばしてのんびり温泉を楽しめますよ。また、「龍宮殿サウナ 海」は、日本海を望む開放的な空間です。予約制・男女入替制で、ドライサウナ2室、寝温泉、水風呂、インナーテラス、ラウンジを備えています。大浴場で湯浴みを存分に愉しんだら、サウナでととのいましょう。

夕食は地元の旬の食材を使った懐石料理。仏蘭西懐石のプランもあるので、お好みに合わせて選んでください。そして朝食は、懐かしい昔ながらの朝ごはんをイメージした小鉢御膳です（写真）。日本有数の米どころである庄内産の最高ランクのお米を使った炊きたてご飯にお味噌汁、「平田牧場」の生ハムを使ったサラダなど、庄内の旬の食材が彩り豊かに盛り込まれた小鉢は、見た目にもおしゃれ♪

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「庄内空港」からタクシーで約10分、湯野浜温泉エリアに建つ全室オーシャンビューのお宿が「游水亭（ゆうすいてい） いさごや」です。おしゃれな部屋に泊まりたい方におすすめしたいのが、各部屋に源泉掛け流しの露天風呂が付いたスイートルーム。こちらは最上階の「テラス・スイート -naminoaya-波の綾」のお部屋で、広々とした空間に世界の名だたるデザイナーによる家具が配されたこだわりの空間です。

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おしゃれ空間での滞在を満喫したい方には、貸切露天風呂「ハイプライベートSPA 漣（スパ れん）」（別料金）もおすすめ。リビング付の檜樽露天風呂で、ハーフのシャンパンとバスローブがサービスに付いてくるプランも選べます。詳細は宿に聞いてみてくださいね。また、館内には「吟水湯（ぎんすいのゆ）」と「月水湯（げっすいのゆ）」という大浴場もあり、異なる趣を持った、広々とした空間での湯浴みも楽しめますよ。

夕食は山形の季節の食材を使った会席料理。のどぐろ、エゾアワビといった、庄内浜で獲れた新鮮な海の幸や、きめ細かい霜降りと脂の質のよさが魅力の「米沢牛」を使った料理など、こだわりの品が並びます。大正から昭和にかけて活躍した芸術家、北大路魯山人（きたおおじろさんじん）の写し器でお料理をいただける特別なプランもありますよ。目と舌でじっくり味わって、旅先での食事を堪能してください。

お宿に入ると出迎えてくれる「ラウンジ飛水（ひすい）」は、池のある日本庭園を望む落ち着いた空間。併設のライブラリーには、庄内ゆかりの作家の書物やアートブックも豊富にあり、旅先で過ごす大人のひと時を演出してくれます。窓の外の緑を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしましょう。

「蔵王温泉バスターミナル」から徒歩約10分、蔵王温泉街の高台に位置する「深山荘高見屋」は、創業約300年の老舗旅館。趣ある純和風木造建築の造りや囲炉裏、館内随所に置かれた調度品などに、日本の伝統美が感じられ、旅の気分を盛り上げてくれます。

こちらは、山形県出身の世界的工業デザイナー奥山清行氏が手がけた「離庵山水（りあんさんすい）」のメゾネットタイプのお部屋。「伝統と革新の調和」をコンセプトにプロデュースされた特別な空間は、すべての客室に露天風呂が配され、蔵王の澄んだ空気と川のせせらぎに包まれてのバスタイムを楽しめます。

源泉掛け流しの温泉が堪能できるのもこちらの旅館の魅力。こちらの「せせらぎの湯」は、川音が聞こえるお風呂で、蔵王の天然石を使用した露天石風呂や足湯、内風呂を楽しむことができます。また、信楽焼の大きな湯船を独占できる貸切風呂（別料金）は、プライベート感たっぷりの湯浴みを堪能したい方におすすめです。

夕食は、山形の厳選された食材と伝統的な技法から作り出された、滋味あふれる和会席料理をいただきます。メインの「蔵王牛陶板ステーキ」は、蔵王の豊かな風土で育った希少なブランド牛を好みの焼き加減で味わえる1品。山形の地酒や、ワインとのマリアージュもおすすめです。

「かみのやま温泉駅」からタクシーで約5分の場所にある「おやど 森の音（もりのね）」は、森の木々に囲まれて建つ1日14組限定のお宿。小学生以下は泊まることができない大人の隠れ家で、静かな環境で自然の音を感じながらのんびりとした休日を過ごすことができます。建物に入ると、暖炉のある広いロビーがお出迎え。中庭を望む大きな窓のある、ゆったりとした空間です。

自然を身近に感じながらくつろぐことのできる客室は、全部屋が和室。和モダンを基調とし、山形の自然の風景をそのまま切り取ったような素朴な色合いの落ち着いた雰囲気です。ナチュラルテイストのおしゃれなお部屋で、窓の外の豊かな緑や山々を眺めながら、日頃の忙しさを忘れてのんびりしましょう。

館内には、窓辺に揺れる木漏れ日が心地よい「陽（ひ）」と、広い空を望む露天風呂付きの「月（つき）」（写真）の2つの源泉掛け流しの大浴場があり、男女入替制となっています。アースカラーでまとめられた落ち着きのある空間で、美肌効果もあると言われる温泉にじっくり浸かり、旅の疲れを癒してください。

朝夕の食事は館内の「森のダイニング」で。窓の外いっぱいに山と緑の景色が広がる開放的な空間です。夕食は、地元の食材を活かした創作料理。地元のブランド肉「山形牛」を使った料理やジビエ料理、地元のブランド米「雪若丸」など、山形ならではの味覚をじっくり味わいましょう。かみのやま産のワインをはじめ、ソムリエおすすめのワインもあるので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。

「かみのやま温泉駅」から歩いて15分ほどの場所にある「花明りの宿 月の池」は、和モダンな雰囲気の温泉宿。建物に入ると、花明りとアンティークソファーが並ぶ華やかなロビーが宿泊客を迎えてくれます。ロビーにはコーヒー、アロマティー、ソフトドリンク、山形県産ワイン（17-19時のみ）の無料サービスがあるほか、男女ともに浴衣を選べるサービスがあるのも嬉しいですね。

おしゃれな空間に泊まりたい方は、大人の休日をテーマにした露天風呂付きの客室がおすすめ。デザイナーズ家具が配されたモダンな空間に、こだわりの調度品が並びます。ウッドデッキに置かれた陶器の露天風呂は源泉掛け流しで、お風呂に浮かべて入るための薔薇の花も用意してもらえますよ。

客室のお風呂とは別に、露天風呂付きの大浴場もあります。こちらのお湯はさらりとした湯ざわりで、じんわりとあたたまるのが特徴。檜の露天風呂には、夕方にはキャンドルが灯り、幻想的な雰囲気の中で湯浴みを楽しむことができます。また、近くには翡翠（ひすい）色をした1人用露天風呂「笹舟」もあります。笹の葉の形を模した、ユニークな湯船を独り占めしながら、効能豊かな温泉を堪能してください。

夕食は季節ごとのコース料理。食前酒と前菜から始まり、食べる人のペースに合わせて出来たての料理が運ばれてきます。「米沢牛」や「山形牛」を使ったメインディッシュをはじめ、山形の海の幸・山の幸をぜいたくに使った料理を味わいましょう。ダイナミックな盛り付けや演出で、舌だけでなく目でも楽しめますよ。

山形のおしゃれなお宿の特集はいかがでしたか？センスよくコーディネートされた空間に滞在して、新鮮な海の幸と山の幸の両方を楽しみ、豊富な湯量の温泉に浸かれば、心身ともにリフレッシュされますね。さて次のお休みは、山形への旅行を計画してみてはいかがでしょうか？