京都の庭園をめぐろう。心に残る美しい庭園のあるお寺13選

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今回は、京都寺院の心に残る庭園をご紹介いたします。

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京都で最初の禅寺である「建仁寺」。広大な境内には多くの塔頭を抱えます。俵屋宗達作の風神雷神図屏風(国宝)やふすま絵の雲龍図、本堂天井画の双龍図など、見どころも多い寺院です。

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砂紋が美しい方丈前庭園。庭の奥には織田信長供養塔である石塔が、静かにたたずみます。

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花頭窓から覗くと、違う世界に引き込まれてしまいそうです。

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四方、どの位置から見ても美しいと名高い庭園「潮音庭」。

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お庭の風景だけでも楽しめますが、目線を変えると庭越しに建物の内側が映り、趣がある光景が楽しめます。確かに、どこから見ても絵になりますね。

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「高台寺」は臨済宗建仁寺派の寺院で、豊臣秀吉の正妻、北の政所ねねが夫の菩提を弔うために創建したものです。季節によって期間限定の夜間特別拝観もあり、ライトアップは幻想的で心に残るほどすてき。

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臥龍池に架かる観月台からは、小堀遠州作の石組みが美いの石庭が映り、木々、そして山々の自然で鮮やかに彩られています。

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枯山水庭園の砂紋は、独特の勢いと優雅さを感じさせるもので、凛とした空気を漂わせています。

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高台寺と隣接してたたずむ「圓徳院」は、ねねが秀吉亡き後、菩提をともらいながら過ごしたという邸宅でもあります。

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四季を通して多くの花や紅葉が楽しめる柔和な南庭は、ねねをイメージし、女性の好みに合うように設計されたものだといわれています。

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伏見城の化粧殿と前庭を移築したという北庭は、自然の巨岩を用いた石組が豪胆ながらも美しい眺めが楽しめます。秋の夜間特別拝観のライトアップでは紅葉がひときわ美しく、染み込んでいくようです。

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京都五山第二位に位置する臨済宗相国寺派の大本山「相国寺」。京都の観光名所といえば必ず名が上がる、「金閣寺」「銀閣寺」はこの相国寺の塔頭です。

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アカマツ林を背景に、白石が敷き詰められた平庭は、太陽の光を反射し法堂、室内を照らし出しています。苔むした築山の奥には水路があり、趣ある雰囲気が楽しめます。この水路には上賀茂から南流する御用水が流れていましたが、昭和10年頃に途絶え、その姿だけが残されています。

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左右に広がる石で表現された川の流れと、苔が美しい細長の庭「裏方丈庭園」。秋には町中にいることを忘れるほどの紅葉がまぶしく、目に焼き付いて離れないほどです。

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大徳寺の塔頭「龍源院」では、趣の異なった複数の庭が楽しめます。

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方丈前庭の「一枝坦」は、不老不死の仙人が住むという蓬莱山をイメージしたもの。

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坪の建物と建物の間のわずかな場所に施された小さな庭は、「東滴壺」と呼ばれ趣の深いものです。石から広がる砂紋が、まるで水滴を落として広がる波紋のように映ります。

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中央に三尊石が立つ盛り上がった苔堤が美しい庭は、心落ち着く静かな場所です。

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「高桐院」も大徳寺の塔頭で、戦国時代の武将細川忠興の建立したお寺です。境内には妻ガラシャの灯籠墓が置かれています。

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茶人千利休の高弟だった細川忠興が愛した高桐院は、周囲を竹林で覆われ緑の陰がかかった静かな場所です。夫妻が心穏やかに晩年を過ごした様子を思い浮かべながら、庭の景色を眺めていると孤独の美を感じます。

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無駄なもののない上品なお庭は、竹、楓、苔の緑の香りがする落ち着きのあるもの。秋には色づく紅葉がひときわ美しい、静寂の空間に変わります。

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徳川家康の寵臣であり文人、石川丈山が隠居のために作った山荘の「詩仙堂」。後に曹洞宗のお寺となります。

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京都らしい鹿威しの音が響く庭園を眺めていると、日々の煩わしさを忘れるひとときが過ごせますよ。

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春はサツキ、秋は紅葉が映えますが、雪化粧の庭園も趣があります。凛とした静けさの中で寒さも忘れ、降り積もる雪を延々と眺めていたくなるほど。

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本尊に阿弥陀如来を祀る、天台宗の仏教寺院である「曼殊院」。天台五門跡の1つでもある格式高い寺院です。

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水の流れを表現した砂の流れの中には、鶴島と亀島と呼ばれる島が浮かびます。鶴島には曼殊院のシンボルともいえる、樹齢400年の五葉松の見事な姿が映ります。

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上品な柱、欄干を額縁に臨む庭園は、印象的な美しさをたたえます。

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5月はじめ頃にはキリシマツツジの花が咲き乱れ、秋には紅葉に心奪われます。

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世界文化遺産であり、石庭で有名な「龍安寺」は、本尊を釈迦如する来臨済宗妙心寺派の寺院です。

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エリザベス女王も絶賛したといわれる石庭は、白砂の上には大小15の石が配置されたもの。ところが、どこから眺めても14の石しか見えないという、不思議な構造となっています。

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枯山水庭園に多い「虎の子渡しの庭」ですが、大小の石を虎の親子に見立てて眺めていると、今にも振り返って子どもを迎えに来る虎の姿が浮かんで見えるようです。

作庭者、作庭時期、作庭意図には謎が多く残されているこの石庭ですが、特に石の配列については数々の意見があります。謎を追究し、思考を漂わせることも楽しみ方の一つですね。

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石庭が有名ですが、隣接した苔が美しい庭園も要チェックです。

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龍安寺の南側には鏡容池を囲むように庭園が配置されており、年間を通して四季の花々を愛でることができる美しい庭となっています。

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池の畔には木々が多く、その隙間から覗く景色には格別の趣を感じます。

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臨済宗天龍寺派の釈迦牟尼仏を本尊とした寺院の「等持院」は、足利氏の菩提寺でもあります。境内には足利尊氏のお墓といわれる、宝篋印塔が置かれています。

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ぎょろりとした表情の、迫力のある達磨図は有名ですね。

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方丈北側にある庭園は、芙蓉池を中心に広がる池泉回遊式庭園となっています。「芙蓉池」の名の通り、池全体は蓮の形になっている、なんとも粋な作りとなっています。茅葺の入母家造りの茶室「清漣亭」が風景に溶け込み、美しさの中にも優しさを感じる風景を楽しむことができます。

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四季の草花が美しく、書院の縁側から穏やかに庭の風景を眺めるのもおすすめです。

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方丈東側には「心」の字をかたどって作られたという、池を中心に広がる庭園が楽しめます。室町時代の代表的な手法で作られた、こちらも池泉回遊式庭園ですが、芙蓉池とは違った趣が楽しめます。

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京田辺にある「酬恩庵」は、一休禅師が再興されたお寺です。晩年、禅師はこのお寺で過ごし、大徳寺の住職となった後もこの寺院から通われたといわれています。また、禅師の墓「宗純王廟」もここにあり、「一休寺」とも呼ばれるようになりました。

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広々とした枯山水庭園。江戸時代の庭園らしい風景となっています。

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植え込みから軒下までの白砂はまぶしく光を返し、美しさを際立たせます。

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東北隅に約2メートルの観音石が配される蓬莱庭園は、南庭とはまた違った趣のある庭園です。複数の石組を配し、滝に見立てた枯滝落水も必見です。

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世界遺産「平等院」といえば、日本人なら誰もが知っている寺院ですね。有名ではあるけれど、じっくり楽しんだことがないという方も多いかもしれません。

極楽浄土をイメージして建立された平等院は、池の中に国宝「鳳凰堂」が浮かぶという風景が楽しめる浄土式庭園です。水面に映るその姿は、まさに溜め息もの。

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春には桜、ツツジ、サツキ、フジ。夏には睡蓮、ハスが次々と咲き乱れ、まさに極楽浄土を思わせる美しさが楽しめます。

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2001年3月に開館された「平等院ミュージアム鳳翔館」では、しっとりとした落ち着きのある庭園風景が楽しめます。

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京都は亀岡市にある「穴太寺」は、聖観世音菩薩を祀る、天台宗のお寺です。丹波でも屈指の古刹で、丹波名庭の名を冠する庭園を抱きます。

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住宅街の中に位置する穴太寺は、境内に入ると思いがけず広く落ち着きを感じる場所です。

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寺院の多宝塔、東部を借背とした庭園は美しく、心に染み入るものがあります。

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