2017年02月28日
辰年にしか開帳されない秘仏!京都・六波羅蜜寺は空也上人立像が必見!
繁華な街中にある『六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)』は、空也上人が阿弥陀仏を口から吐いている像があることで有名ですが。観光スポットとして名所と呼ばれるほど有名な寺院ではありません。同じ東山エリアにある「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」とごちゃ混ぜになっている人もい多いようですが、ここには辰年にしか開帳されない秘仏があります。彫刻が素晴らしく宝物館では仏像が拝観できるなど、仏像マニアにはちょっとたまらないおすすめスポットを紹介します。
六波羅は“六原”であったとも伝わりますが、空也の弟子である中信が六種の行いである六波羅にちなみ「六波羅密寺」としたことから“六波羅”と呼ばれるようになったそうです。平家一門の邸宅がこの六波羅に集めた事や、六波羅入道と平清盛を呼んだことも有名です。
平家の都落ちで本堂以外は焼失し、その後は源頼朝などが再興しましたが兵火により何度も焼失を繰り返す事になります。豊臣秀吉が、修造した後は徳川幕府の寄進で六波羅密寺も広くなりましたが、明治維新後には縮小され今に至ります。
本堂は室町時代のものがそのまま残されており重要文化財に指定されています。その本堂の斜め前に立つのが秘仏である十一面観音像を模したもの。本尊である十一面観音像は国宝指定ですが12年に一度“辰年”のみに開帳される貴重なものです。初めて六波羅密寺に足を踏み入れた人は『国宝が野ざらしに!』と驚くようですが、本物は柔和な表情が素晴らしく非常に美しい観音像です。一生に一度は辰年にここを訪れて本物を拝顔いだだきたいと思います。
『宝物収蔵庫』には、空也上人立像 が安置されています。これは運慶の長男である康勝が作ったもので口から六体の阿弥陀小仏を吐き出している事でも有名です。この小仏は『南無阿弥陀仏』を視覚的に表したもので、この事から空也上人を阿弥陀聖とも呼ぶようになりました。恍惚とした表情から、空也上人が念仏信仰をどのように広めていったのかが容易に想像する事ができ、当時の民衆の気持ちを感じる事もできます。これだけでなく、僧形をした平清盛像もこちらで拝顔する事ができます。六波羅は平家一門の邸宅があった事もあり、信仰も深かったのでしょう。
運慶は鎌倉時代に多くの仏像を作りました。繊細かつ豪胆な仏師の像もこちらで同時に拝顔できます。力強い顔の老仏師の姿を見ると、もはや仏がその身に宿ったかのようでだからこそ数々の素晴らしい仏像を作り出すことができたのでしょう。これらは写真で見たことがある人が多いとは思いますが、実物を見る機会はなかなかありません。時間をかけてゆっくりと回って目に焼き付けてください。
12月13日から除夜まで六波羅蜜寺で行われる『踊り念仏』の行事で、僧侶が伏鉦(ふせがね)を叩きながら念仏を唱えます。踊り念仏は一遍が行ったものですが、民衆が一体化して念仏を唱える事で極楽往生ができる事を願ったのではないでしょうか。貴重な体験ですので、年末に六波羅蜜寺に訪れたら一度はこの神秘的な体験をしてください。
おはようございます!くもり空の京都西陣です。
— ゆうもちゃん (@yuumo_chan) 2014年12月20日
先日、六波羅蜜寺で空也踊躍念仏厳修(かくれ念仏)を拝観してまいりました。荘厳な雰囲気の中での念仏、とても清々しい気持ちになりました!12/31に結願、公開は12/30までです〜。 pic.twitter.com/xIUSwcO0r3
六波羅蜜寺の見どころのひとつに「都七福神まいり」があります。こちらの弁財天は、七福神中、唯一の女神。女性には縁結びの徳があるそう。とくに正月三が日だけ授与される「福徳自在初穂」は、芸事の上達、金運アップと非常にありがたいご利益がいただけるので、ぜひ訪れていただきたいもの。毎日先着2,000名に授与されます。
冬の京都は『都七福神めぐり』で新春の福を呼び寄せよう!
サイト上の都合により閲覧できない記事です。
六波羅蜜寺
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
京都に観光にきたらやっぱり食べたい京料理。穏やかで風情のある花咲は、接待で使う人も多いのでタイミングが良ければ舞妓さんの姿を見る事もできます。ランチタイムには個室が利用できるミニ会席や、リーズナブルなお弁当も用意されているので、気軽に京都らしさを楽しむことができるのが魅力。
敷居が高いと思われる祇園の町で、予算に合わせて気軽にランチしたい人にぴったりです。とくに女性に人気の舞妓弁当は、京都ならではの漬物のお寿司が食べられます。
祇園 京料理 花咲の詳細情報
祇園 京料理 花咲
祇園四条、京都河原町、三条京阪 / 日本料理、豆腐料理
- 住所
- 京都府京都市東山区祇園町南側570-17
- 営業時間
- [月] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [火] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [水] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [木] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [金] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [土] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [日] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [祝日] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [祝前日] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) [祝後日] 11:30 - 15:00(L.O. 料理13:30) 17:30 - 22:00(L.O. 料理20:00) ■ 定休日 不定休
- 平均予算
- ¥6,000~¥7,999
- ¥10,000~¥14,999
ミシュランガイドで3つ星を獲得した菊乃井は数奇屋風情の落ち着いた外観で、一度は訪れてみたいと誰もが思うのではないでしょうか。現在の主人は三代目で創作料理をメインにし、海外からたくさんの観光客が訪れるほどの人気です。
なかなか、訪れる機会が少ない料亭もランチなら、ハードルは下がるもの。でも、懐石はちょっと財布に厳しい……と残念がるのはまだ早い!少し奮発すれば手が届く……お弁当が用意されています。料理だけでなく、おもてなしの心も一緒に堪能することができるので、ぜひ観光シーズン以外でゆっくり時間をかけて食事を楽しんでください。お弁当を希望の場合は早めに訪れてくださいね。
菊乃井 本店の詳細情報
菊乃井 本店
東山、祇園四条、蹴上 / 日本料理
- 住所
- 京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町459
- 営業時間
- [月] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [火] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [水] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [木] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [金] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [土] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 [日] 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00 ■ 定休日 不定休・年末年始
- 平均予算
- ¥20,000~¥29,999
- ¥20,000~¥29,999
いまでは当たり前になっている念仏信仰ですが、空也上人が広めたことには間違いありません。明治の廃仏毀釈で境内が縮小されたために小さく観光寺としては寂しい場所ですが、ここには多くの仏像があり信仰の深さを感じることができます。日本の仏教の在り方を感じることができ、心が穏やかになることは間違いありませんので東山観光のひとつとして訪れてみてはいかがでしょうか。